シャトー・カロン・セギュール[2011]ボルドーメドック格付け第三級A.O.C.サン・テステフ赤750mlChateauCalonSegur[SAINTESTEPHE]
シャトー・カロン・セギュール[2011]ボルドーメドック格付け第三級A.O.C.サン・テステフ赤750mlChateauCalonSegur[SAINTESTEPHE]

シャトー・カロン・セギュール[2011]ボルドー メドック格付け第三級 A.O.C.サン・テステフ 赤 750ml Chateau Calon Segur[SAINT ESTEPHE]

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Information
2011年ヴィンテージは、2010年に引き続き気温が高く、またここ最近の40年間で最も乾燥した気候でした。難しい天候であったため、ボルドー全体で収穫量が少ない年となりました。ブドウは小粒になったものの、非常によく熟し、フレッシュさと適度な糖度を持った出来となりました。グレードヴィンテージの2009年や2010年と異なり、難しい年だからこそ、造り手の判断がワインの品質に大きく影響した年で造られたワインは総じて「シャトーらしさ」が顕著に表れた仕上がりです。2011年のカロン・セギュールは、色合いはまだまだ深い紫色。驚くほど甘いタンニンに加え、ブラックチェリーやカシス、バラの香りに土っぽいニュアンスがあり、妥協がなくすばらしいタンニンを持ったフルボディの仕上がりです。約15年の熟成に耐えうる、将来が楽しみなワインです。また、この2011年は、カロン・セギュールにとって、収穫の初日にオーナーであるマダム・ガスクトンが亡くなるという大きな出来事を経験した年でもありました。必ずしも完全に天候に恵まれたと言えなかった中で、最大の努力を行い、高いクオリティを保ったことは、亡きマダム・ガスクトンに対する大きな敬意となったと言えるでしょう。
生産地 フランス ボルドー地方 メドック地区 サン・テステフ
商品名 シャトー・カロン・セギュール
作り手 Chateau Calon-Segur
格付・認証 A.O.C.サン・テステフ
生産年 2011年
内容量 750ml
本数 1本
味わい フルボディ
ブドウ品種 カベルネ・ソーヴィニヨン 78%、メルロー 20%、プチ・ヴェルド 2%
ガイドブック パーカー・ポイント 92-94点
飲み頃 2018年~2040年頃
飲み頃温度 16℃~18℃
推奨保存環境 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75%
備考 においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。

カロン・セギュールの歴史

18世紀に、当時カロン・セギュールと共に、格付け第一級5大シャトーの「シャトー・ラトゥール」や「シャトー・ラフィット・ロートシルト」を所有していたニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が「我ラフィットをつくりしが、我が心カロンにあり」と言った逸話はあまりにも有名です。その心が「ハート」となってラベルの中で今も生き続けています。ワインの名前はカロン(古語で「木」または「運搬船」の意味)と侯爵の名前「セギュール」から来ています。この侯爵はその所有する畑の広さから「ブドウ畑の貴公子」との異名がつくほどでした。
カロン・セギュールの歴史は古く村はローマ時代から銘醸地として名を馳せていたようであり、葡萄栽培は13世紀頃には既に行われていた記録があるそうです。13世紀頃までの村名は「サンテフテフ・ド・カロン」でした。 このシャトーが一躍有名になったのは、18世紀にニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵がシャトーを所有するようになってからです。「品質のためにやるべきことは全てやる」と徹底した品質主義を貫き、20世紀になるとしばしば一級シャトーに匹敵するほどのワインを生産し、大きな成功を成し遂げたことです。
ニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵亡きあと、従兄弟のアレクサンドル・ド・セギュール・カロンが引き継ぎます。その子ニコラ・マリー・アレクサンドル時代にシャトー建設に金を使いすぎたため資金難に陥ります。そのため1778年にエティエンヌ・テオドール・デュムランに売却され、その後同名の息子が相続し、フィルマンド・レスタピに売却し、同家が長らく所有していました。1894年に隣のシャトー・キャプベルン所有者のジョルジュ・ガスクトンとシャルル・アナピエが取得し、以後長らくガスケトン家が所有していましたがオーナー社長、ドゥニーズ・カプベルヌ・ガスクトン氏が亡きあと2012年に保険会社に売却されました。ガスケトン家所有のカロン・セギュールのラストヴィンテージは2011年となります。

ハートマークのボルドーワイン

カロン・セギュールの生産方法は格付けシャトーの中で最もボルドーのクラシック伝統的ワイン造りを守っています。
凝縮感を前面に押し出したモダンなスタイルに変更していくシャトーが増加している近年のボルドーワインは中にあって、カロン・セギュールは長年愛されてきたクラシックなボルドースタイルを追求してきました。堅実な造りを脈々と続けてきたとして、いつの時代も格付け以上の知名度と人気を誇り、第1級にも劣らないと言われる高品質を保っています。
あのロバート・パーカー氏も「サンテステフのすべてのシャトーのうち、カロン・セギュールが最も忠実に伝統的なスタイルの長命な時間のかかるワインをつくり続けている」と明言しているほどです。
この伝統的なスタイルは、前オーナーのマダム・ガスクトン曰く「サン・テステフにおけるシャトー・マルゴー。」と言わしめるほどです。しなやかで優美な中に芯の強さを秘めたワインと評され、常に安定した品質を守り続け、長期熟成に耐えうる確固たる品質は世界中のワイン愛好家たちの信頼を集めています。

人々に愛を伝えるメドック格付け第3級ワイン

カロン・セギュールが位置するサン・テステフの畑は格付けシャトーとしては最北端、大西洋に流れるジロンド川の左岸に位置する約55ヘクタールです。土壌は砂礫と鉄分の多い石灰岩が底土となって、数メートルもの砂利で覆われているため水はけがよく、ローマ時代からブドウ栽培に非常に適した銘醸地として名を馳せていました。
このような土壌で育つブドウで作られたワインは豊かで凝縮感あるタンニンが特徴です。また、カロン・セギュールの畑はとても冷涼な場所に位置し、気候に由来する綺麗な酸をたずさえたブドウが実ります。収穫は手摘みで丁寧にされ、手作業にて選果されたのち、約18~20か月間の熟成を経てリリースされます。「長い熟成を経て花開く、典型的なボルドーワイン」であり、ボルドーの伝統を忠実に守った堅実な造りを脈々と続けてきたと評されています。
過去カロン・セギュールは1920年代から1960年代初めまで、一級シャトー並みの品質のワインを造っていました。その後1954年以降、時にはカビ臭さい古樽の風味があったり、渋いタンニンが多すぎたりするものもあったりと、不調の年が続いていましたが、1982年以降カロン・セギュールは本来の姿を取り戻します。この歴史ある偉大なシャトーは1970年代までその方向性を見失ったかに見えましたが、今では力強く立ち直り、そのワインは、スタイルこそ大きく異なるが、コス・デストゥルネルやモンローズに迫るほどのものになっています。
そんなカロン・セギュールは往々にしてメドックで最も買い得なワインの1つとみなされ、贈答品としての人気も非常に高く、ヴィンテージものになると入手することが困難であることが知られています。