シャトー・ドワジ・デーヌ Chateau Doisy Daene
ボルドーで最も野心的かつ革新的に経営されているシャトーの1つ
1766年にギロー家が取得して以来品質の向上が始まり、1855年の格付では見事1級に輝きました。その後オーナーの交代は何度かありましたが、ギローが劇的に変わるタイミングとなったのは1983年、グザヴィエ・プランティー氏が支配人に就任した時です。氏の指導の下、大改革が行われた『シャトー・ギロー』は厳しい選果を行い熟した果実のみを収穫することで、めざましい発展を遂げてきました。酸化防止剤(SO2)の使用も最小限に抑え補糖も禁止するなど、自然に近い造りを心がけ最高品質のソーテルヌ・ワインを産しています。ロバート・パーカー氏も『グザヴィエ・プランティーのおかげで、今このシャトーは絶頂期にある』と評価しています。2006年にプジョー・シトロエンのロベール・プジョー氏、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのオリヴィエ・ベルナール氏、カノン・ラ・ギャフリエールのステファン・フォン・ナイペルグ氏、ギロー支配人のグザヴィエ・プランティー氏による共同所有となりました。
この地域で最も上質な辛口ワイン
シャトー・ドワジ・デーヌはこの地域で最も上質な辛口ワインの1つ、ドワジ・デーヌ・セックも造っています。この白ワインは充実していて、爽やかで生き生きとして、果実味があり、とてもリーズナブルです。ドゥニは、ボルドー大学の醸造学研究所の教授で、スキン・コンタクトと極めて低温による発酵=マセラシオン・ペリキュレールという古典的な手法で白ワインづくりを根本から変えました。これは、ワインの著しい果実味と新鮮さを保ち、ワイン醸造の過程で用いられる硫黄をごく少量に押さえたワインをつくることにあります。
基本的なセパージュはセミヨン主体で、ソーヴィニョン・ブランが10%~15%です。
シャトー・ドワジ・デーヌの甘口貴腐ワインは若いうちに驚くほど楽しめるので、長期熟成に耐えうるワインではないという評価から、価格は比較的リーズナブルです。今でもバルサック/ソーテルヌ地方のワインのなかでは正当な価格の甘口貴腐ワインです。新しいヴィンテージワインを飲みたいならば、注目すべきシャトーです。
Information | |
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バルサックやソーテルヌにおいてドワジ・デーヌの甘口ワインは若いうちから楽しめるタイプのワインとして真っ先にお薦めできますが、長期熟成も可能です。セミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンドにより、生き生きとしたフレッシュな果実感、とろりとしたあふれんばかりの貴腐ワイン。良年には年産4~5樽の特別キュヴェが生産されることもあります。 | |
生産地 | フランス ボルドー地方 ソーテルヌ/バルサック地区 |
商品名 | シャトー・ドワジ・デーヌ |
作り手 | Chateau Doisy Daene |
格付・認証 | A.O.C. ソーテルヌ グラン・クリュ・クラッセ 格付け第二級 |
生産年 | 2005年 |
色・タイプ | 貴腐ワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | 極甘口 |
ブドウ品種 | セミヨン 85%~90%、ソーヴィニョン・ブラン 10%~15% |
ガイドブック | パーカー・ポイント 94点 |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 10℃~14℃ |
推奨保存環境 | 温度=8℃~12℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |