シャトー・ドスモン Chateau d'Osmond
クリュ・アルティザン協会前会長のメドック農家系職人シャトー
メドックの北部、サンテステフから西へ、内陸部に数キロ入ったところにシサックの村はあります。1987年よりこの地でオーナーであるフィリップ・トレソル氏自らが畑を耕し醸造を行っているのがシャトー・ドスモンです。シャトー・ドスモンの全約8.5ヘクタールの畑は、シサックのシャトー脇と近隣の区画と、シサックの南・ポイヤックの内陸部に位置するサン・ソヴールにあります。小石の多いサンテステフやポイヤックのジロンド河近くの土壌と比べると内陸部は砂の多い土壌が広がっており、そのため、メルロー種の比率が高くなっています。現在は6種類の品種を栽培。メルロー、カベルネソーヴィニョンを中心に、カベルネフラン、プティヴェルド、マルベック、カルメネルを造っています。また、食用に楽しみとしてシャスラやミュスカなども極少量植えており、ブドウ造りへの愛情と遊び心が感じられます。
フィリップ・トレソル氏は2014年までクリュ・アルティザン協会の会長を務めた人物で、この格付けの復活にも尽力しました。
「クリュ・アルティザン」
「クリュ・アルティザン」はメドック地区において「グラン・クリュ」「クリュ・ブルジョワ」などとともに1800年代から公式に認められていた団体です。 戦中・戦後の混乱期に自然消滅した形になったものの、1990年代から再認識され、2002年にはメドックの8つのアペラシオンにおいて詳細な規定を設け、2006年に正式に44のシャトーが格付けされ交付されました。小規模で家族経営、各アペラシオンの基準を尊守して造られ、秀逸であること、などが格付けの条件です。グラン・クリュやクリュ・ブルジョワに格付けされたシャトーのように豪華で貴族的、大規模な造り手がボルドーのイメージとは思いますが、そこはボルドーの一側面でしかなく、クリュ・アルティザンのような小規模で優良な生産者も当然ながら存在するのです。
プロテクション・レゾネを実践、除草剤を使用しない畑
1987年よりサンテステフの内陸部シサックにフィリップ・ト レソル氏が所有し、オーナー自ら畑を耕し醸造を行っているシャトー・ドスモンはあります。フィリップ・トレソル氏は2014年までクリュ・アルティザン協会の会長を務めた人物で、この格付けの復活に尽力しました。約10ヘクタールの畑は1998年からプロテクション・レゾネ(サステイナブル・ヴィティカルチャー:持続可能なブド栽培)を実践、2000年からは除草剤を使用していません。
カベルネ・フランで白ワインを造るなど、遊び心と柔軟な思考を持つフィリップ・トレソル氏。一日のほとんどを畑で過ごし、車に乗るよりトラクターに乗る方が多い、彼こそがまさしくボルドーのアルティザンです。
Information | |
1987年よりサンテステフの内陸部シサックにフィリップ・トレソル氏が所有し、オーナー自ら畑を耕し醸造を行っているシャトー・ドスモンはあります。フィリップ・トレソル氏はクリュ・アルティザン協会の会長を務める人物で、この格付けの復活に尽力しました。畑仕事が大好きな彼は、カベルネやメルロ以外にも食用も含めた数々の品種を栽培したり、また、自家消費用に黒ブドウから白ワインを造るなど、遊び心にも満ちたブドウ愛が感じられるアルティザンです。その彼の造る極少量生産のロゼが”エピュール”です。“エピュール”とは木や石に携わる職人の昔からの用語で、石職人や大工が最終的な形を決める前に素材の石や木に引く”下描きの線”を差します。フィリップ・トレソル氏の祖父は大階段をつくる専門の職人で、リブルヌ地区のシャトーなども手掛けていたということもあり、また、彼自身、赤ワイン以外への挑戦という意味も込めて“エピュール”という名前を付けました。小さなステンレスタンクで20℃以下でゆっくりと発酵し、フレッシュな果実味を閉じ込める造り。魚料理、パテや生ハム、しっかりとした具のあるサラダなどと一緒に召し上がっていただくと幸せな気分になります。 | |
生産地 | フランス ボルドー地方 シサック |
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商品名 | シャトー・ドスモン・ロゼ・エピュール |
作り手 | シャトー・ドスモン |
格付・認証 | ヴァン・ド・フランス (シサック、サン・ソーヴール) |
生産年 | 2018年 |
色・種類 | ロゼワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | カベルネ・ソーヴィニョン50% プティ・ヴェルド50% |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |