ラフィット・ロートシルト
Chateau Lafite-Rothschild
5大シャトーのなかで最も繊細でエレガントな最高級ワイン
ボルドーのトップシャトー
以前からこの地でブドウ栽培が行われていましたが、ワインを造るシャトーとして名が知れたのは17世紀にセギュール家がブドウ畑を作ってからです。ラフィットの評価が確立したのは18世紀ニコラ アレクサンドル セギュール侯爵所有の時代です。ギュイエンヌ(フランス南西部のボルドーを中心とするフランスの旧州名)の総督が、ボルドーの医師の診察を受けた際に「最上で心地良い強壮剤」としてラフィットを勧められました。その後パリに戻りルイ15世に謁見した際に「若返りの泉」としてラフィットを紹介、ヴェルサイユ宮殿で話題となりました。その後、ラフィットは侯爵の4人の娘に分け与えられ、ラフィットとラトゥールは分割されました。
幾多の変遷を経て競売にかかったラフィットを1868年にロスチャイルド家が落札し、所有。病害や戦争を乗り越え、1950年代にエリー男爵が畑と施設の再生に取り掛かりました。エリー男爵の甥であるエリック男爵が1970年代に運営を引き継ぎ、フランスのワイン醸造技術の第一人者であるペイノー博士をコンサルタントに迎え、新しいテクニカルチームの人材を増やす、ブドウの樹の植え替えや肥料の与え方を変えるなど、さらなる改善を行い、ボルドーのトップシャトーという地位を確固たるものとしています。
手作業、手摘みにこだわる最高級ワイン
178ha所有し、風積土と混じった深く細かい砂利層で、下層部は第三世紀の石灰質土壌です。カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ フラン、プティ ヴェルドが栽培されていて、平均樹齢は約40年となります。エリック コレール氏を筆頭に、醸造学者のクリストフ コンジェ氏、栽培管理責任者レジス ポルフィレ氏が協力し、シャトーを運営しています。化学肥料はほとんど使わず、有機肥料もわずかしか使用していません。多くの作業が手作業で行われ、収穫も手摘みで行われています。
区画毎の特徴を生かすために、ブドウは区画毎に別々のタンクで発酵が行われます。ワインのブレンドは3月に実施される初回の滓引き後に実施されます。その後、ドメーヌ バロン ド ロートシルトの樽工房で造られたオーク樽に移され、所蔵庫で18~20ヶ月熟成。その間、定期的に滓引きが行われ、それぞれの樽に4~6個軽くといた卵白を加えて浮いている不純物を吸収し、樽の底に沈ませます。
Information | |
冬は暖かく乾燥傾向だったため、萌芽は早期に迎えました。その後、開花時期には気温の低下が見られ、雨が続いたため、花ぶるいや部分的結実不良が起きています。6月初めの段階で、低めの収量が予想されていました。7月および8月の気温もやや低めでしたが、この年においては驚くほどのことではありませんでした。ただ、結果的には、ブドウの成熟や着色が中断されることもなく順調に進行します。収穫間近には申し分ない好天に恵まれました。9月は最高の天候で、雨はなく、晴れ続きで、北東の風により果実成熟が上手く促進されました。非常に凝縮性の高い、コクのあるヴィンテージです。味わいもタンニンも濃密で、素晴らしいバランスと長い余韻を備えています。 | |
生産地 | フランス ボルドー地方 オー・メドック地区 ポイヤック |
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商品名 | シャトー・ラフィット・ロートシルト |
作り手 | Chateau Lafite Rothschild |
格付・認証 | A.C. ポイヤック |
生産年 | 2002年 |
色 | 赤 |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン 87%、メルロ 9.5%、カベルネ・フラン 3.5% |
ガイドブック | パーカー・ポイント 94点 |
飲み頃 | 今~2035年頃 |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |