
ラ・ミッション・オー・ブリオン
La Mission Haut Brion
力強く重い男性的なスタイルのシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン

国道250号線を1本はさんで五大シャトーのオー・ブリオンと向かい合う、オー・ブリオンの最大のライバル。
道1本をはさんでオー・ブリオンと向かい合い、ヴィンテージによってはオー・ブリオンを超えることもしばしばある兄弟にしてライバルであるシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン。女性的と言われるオー・ブリオンに対し、ラ・ミッションは味わいが力強く重い男性的なスタイルです。
ラ・ミッション・オー・ブリオンにはその名のとおり聖母マリアを祀るための礼拝堂が建てられています。修道会、ウォルトナー家と所有者が変遷し、1983年にはついにライバルのオー・ブリオンを擁するディロン家がラ・ミッション・オー・ブリオンを購入しました。
しかしもともと畑の区画はシャトー間で交錯しており、オー・ブリオンの大部分の畑がラ・ミッションの畑に沿うように横たわっているのです。ディロン家による改良は古い貯蔵倉庫の改装から始まり、新しい発酵所の建設・コンピュータプログラムによって管理される超近代的発酵タンクと機械の導入・瓶詰めラインの設置と潤沢な資金による抜本的な改革となりました。また、資金面でやむを得なく下げていた新樽率を100%に引き上げ、1992年からセカンド・ワインのラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オーブリオンをリリースしたことも、ラ・ミッション・オー・ブリオンの質を大いに高めました。


2006年ヴィンテージでは96-100点という信じられないパーカーポイントを獲得し、今最も波に乗るハイパフォーマンスワインなのです。その鮮やかな色合いは深いすみれ色に由来します。香りはとても控えめに始まり、それからラズベリー、続いて他の風味が続き、例えばブラックベリー、ハバナの葉巻、それからいったコーヒー豆、そして最後にとても心地よい木材のアロマを感じます。アルコールと酸味との間の非常に良好なバランスが保たれており、驚くべきフレッシュさを感じる味わいです。
2007年のラ・ミッション・オー・ブリオンの生産量は、一般的なヴィンテージで、6000~9000ケースであったのに対し、4500ケースと半分程度と稀少なヴィンテージです。ペサック・レオニャンのワインの特徴である土っぽいニュアンスや、 木炭、タール、肉のような香りに、ブルーベリーやカシスなどのアロマが綺麗に溶け合います。口に含むと滑らかな舌触りで、しっかりとしたタンニンやリッチな果実味があり、どこか官能的な印象が残ります。 シャトー・オー・ブリオンよりも、ボディがふくよかで、クリーミーな質感が特長です。



Information | |
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンが1992年からリリースしているセカンド・ワインが「ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オーブリオン」なのですが、2005年に「ラ・ミッション・オー・ブリオン」と別シャトーの「ラ・トゥール・オー・ブリオン」が併合され、「ラ・トゥール・オー・ブリオン」が消滅したため、「ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オーブリオン」に元「ラ・トゥール・オー・ブリオン」の畑のブドウが使用されるようになったそうです。豊かなタンニンと、タバコの葉、甘いブラックカラント、燃えカス、青い果実の香りが広がる。厚みがあってフルボディ。非常に美しくさらに美味しくなるであろうワインだが、忍耐が必要である。 | |
生産地 | フランス ボルドー地方 グラーヴ地区 ペサック・レオニャン |
---|---|
商品名 | ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー・ブリオン |
作り手 | シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン |
格付・認証 | A.C. ペサック・レオニャン |
生産年 | 2006年 |
色 | 赤 |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | メルロー 60%、カベルネ・ソーヴィニヨン 40% |
ガイドブック | パーカー・ポイント 89点 |
飲み頃 | 今~2035年頃 |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |