シャトー・ベルグラーヴ Chateau Belgrave
大御所ドゥルト社所有、オー・メドック格付け5級シャトー
ルイ15世統治下、シャトーは非常に評判の高い狩猟パビリオンでした。この上質なワインと狩猟との関係は、シャトーのワインラベルに描かれているフェレットと、セカンドワインに冠した名前ディアーヌ ・ドゥ・ベルグラーヴ(註:ディアーヌはローマ神話の狩りの女神の名)から窺えます。
1815年、ギヨーム・ロートンがメドック地区のワインを対象にした私的な格付けを発表します。その後1845年、“ベルグラーヴ”の称号が初めて登場します。1855年、メドックの格付けでシャトーは第5級に格付けされました。20世紀初頭、「ベルグラーヴ」の名は格付けシャトー組合の創設者であったマルセル・アリベール氏によって名付けられ、その後30年間彼がシャトーを所有します。1980年大企業ドゥルト社がシャトー・ベルグラーヴを買収して今に至ります。当時シャトー・ベルグラーヴはメドックで最も忘れ去られたシャトーの1つでした。ドゥルト社は巨額の投資をして、徹底したグリーンハーヴェスト、100%手摘みでの収穫にするなど改革を行い、今では上客用の宿泊施設まで完備するシャトーのお手本のような存在となっています。1990年代半ばに醸造コンサルタントとしてミシェル・ロラン氏が起用され、ブドウ畑の大幅な植え替えを行い、高かったメルロの比率を低くする一方で、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高くしました。ミシェル・ロランが迎えられて以来、色調と深み、ブドウの完熟度を増加し、ワインの品質を飛躍的に向上させることに成功しました。
メドックを代表する由緒ある畑の一つ
シャトー・ベルグラーヴはメドック格付け3級のシャトー・ラグランジュの西隣、小川を挟んでサン・ジュリアンとの境界に位置するためサンジュリアン村の特徴も持ちます。メドック格付け5級のシャトー・カマンサックとも隣り合ったサン・ローランの地に約55haという広大な畑を所有しています。
地味なシャトーながら、粘土質下層土を覆う深みのある砂利質土壌、サン・ジュリアン村の特徴、カベルネ・ソーヴィニヨンに最適な立地、シャトーのポテンシャルを十分に引き出すための緻密な作業など秀逸なテロワールを持つことでも知られています。
現在ではメドックを代表する由緒ある畑の一つに数えられています。
Information | |
大御所ドゥルト社所有のオー・メドック格付け5級シャトー。CHラグランジュの西隣に位置しサンジュリアン村の特徴も持つ。 | |
生産地 | フランス ボルドー地方 オー・メドック Haut-Medoc |
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商品名 | シャトー・ベルグラーヴ |
作り手 | Chateau Belgrave |
格付・認証 | A.C. Haut-Medoc/ オー・メドック、メドック格付け5級 |
生産年 | 2012年 |
色 | 赤 |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | カベルネ・ソーヴィニョン 65%、メルロー 35% |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~2022年頃 |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |