シャトー・ラ・ファヴィエール[2011]A.O.C.ボルドー・スペリュール赤750ml[ChateauLaFaviere]
シャトー・ラ・ファヴィエール[2011]A.O.C.ボルドー・スペリュール赤750ml[ChateauLaFaviere]

シャトー・ラ・ファヴィエール[2011]A.O.C.ボルドー・スペリュール 赤 750ml [Chateau La Faviere] フランス ボルドー 赤ワイン

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Information
リュサック・サン・テミリオンのさらに北、18世紀から続くシャトー。近年オーナーが変わり品質が大きく向上しました。スパイス、ロースト香、凝縮した黒果実の風味が豊かです。色調の濃い、暗いルビー色。最初の香りにはオークのニュアンスがあり、爽やかなスパイス香に、柔らかなロースト香、そしてプラムや黒スグリ、砕いたベリーなどの黒果実系のアロマに溢れている。非常に鮮明な、力強い風味。味わいはジューシーな黒果実、黒スグリ、そして鮮やかとも言えるほどのフレッシュさで、魅力的な、今飲んでも美味しい一本。醗酵:コールド・マセレーションの後コンクリートタンクにてアルコール醗酵、さらにフレンチオーク樽にてマロラクティック発酵、熟成:フレンチオーク樽にて12カ月間熟成(225Lと500L、新樽比率35%)
生産地 フランス ボルドー地方
商品名 シャトー・ラ・ファヴィエール
作り手 Chateau La Faviere
格付・認証 A.C. ボルドー・スペリュール
生産年 2011年
内容量 750ml
本数 1本
味わい フルボディ
ブドウ品種 メルロー 60%、カベルネ・フラン 30%、カベルネ・ソーヴィニヨン 10%
ガイドブック サクラ・アワード 2016 金賞、ヴィナリー・インターナショナル・パリ 2014 金賞、ジルベール&ガイヤール 2014 金賞、リヨン・コンクール 2016 金賞、「ギド・アシェット 2015」 1ツ星
飲み頃 今~
飲み頃温度 16℃~18℃
推奨保存環境 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75%
備考 においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。

1750年代ボルドーの名士が小さく美しい村に建てた一軒のワイナリー。

200年以上の歴史あるシャトーに、新しい息吹を!

1750年代、とあるボルドーの名士がリュサック・サンテミリオンの北にあるサン=スラン=シュル=リスルという小さく美しい村に一軒のワイナリーを建設しました。それがのちのシャトー・ラ・ファヴィエールです。19世紀後半にはシャトーはソスタル家に買い取られ、家族経営シャトーとなりました。シャトーは改築され、畑は引き継がれました。2010年にシャトーを訪れたスタニスラス・ジンジェレンコとナタリアはその自然に囲まれた美しさにすっかり魅了され、その年の11月にシャトーを購入、オーナーとなりました。
音楽を愛するスタニスラスらにとって、ワイン造りというのはテロワールとの最も強い結びつきであり、そして魔法だと語ります。ワイン造り、ラベルデザイン、そしてシャトーで行われるイベントに至るまで、全ての情熱の源泉に音楽があると語ります。彼らは少しずつ畑の改善を行い、シャトーの改築を行ってきました。 スタニスラスとナタリアの情熱は、ワイン、音楽に留まらず、ラ・ファヴィエールの土地にも注がれます。「ワインと音楽は普遍の言語であり、素晴らしいひと時を私たちに与えてくれる」と言います。スタニスラスらがオーナーになってからシャトーとその敷地内は一般にも公開されています。
他のワイナリーとは一味違う新しい世界観を生み出しているラ・ファヴィエール、彼らの今後の動向からは、目が離せません。

自然との調和の中でおのずと形作られるワイン造り

シャトー・ラ・ファヴィエールでは自然に優しいブドウ栽培に取り組んでいます。もともとサンクトペテルブルグの都会育ちだったスタニスラスにとって、自然を愛し、自然に囲まれた生活をすることがずっと夢でした。「自然と向き合い、そして農業を営んでいくことこそが私の務めだ」と語るスタニスラスにとって、自然と共生するラ・ファヴィエールのスタイルこそ、彼の求めたものだったに違いありません。

唯一無二のボルドー・スペリュール

ワイナリーの、唯一にしてとてもシンプルな哲学があります。「銘醸と呼ばれるシャトーたちと同じ手法を用いることで、銘醸シャトーに匹敵する、そして他にはない唯一無二のボルドー・スペリュールを造ること」。ブドウの厳しい選別や、発酵における樽の扱い方などは、全てこの目的につながっていると言えます。
ワイン醸造のプロセスにおいて、一つの決まったやり方というのを設けていません。全てのタンク、全ての樽、あるいは全ての区画において、それぞれの特徴や品質に合わせて手法を変えています。

最高のワインを造るための発想
「アンテグラル・ワインメイキング」

スタニスラスらがオーナーになってから、ラ・ファヴィエールでのワイン造りは大きく変わりました。
それまでも畑の管理はよく行き届いていましたが、醸造に関してはとてもシンプルなものであり、オーク樽は一切使われていませんでした。彼らが醸造から携わるようになった2010ヴィンテージからは、トップキュヴェである「アンテグラル」とシャトー・ラ・ファヴィエールの一部では、「Integrale Winemaking」と名付けられた手法で発酵が行われています。

畑に樽を持ち出す。粒で収穫する。
今までにない、最高レベルのこだわり

アンテグラル・ワインメイキングの流れを以下に説明します。
まず500リットルのオーク樽を畑まで移動させ、粒単位で手摘みしたブドウをそのまま樽の中に入れます。これは他のワイナリーでは見たことのない、全く新しい発想の収穫方法です。成熟度の高い良いブドウのみを粒で収穫するため、改めて選果台に乗せたりすることもありません。発酵中は温度が上がらないようドライアイスで常に冷却され、またコンピュータにより完璧に温度管理を行います。この樽は回転させることができ、アルコール発酵中は1日に6回、回転させます。このため必要以上にルモンタージュをする必要がなく、ワインは極めてクリーンな状態で発酵を進めることができるのです(アロマと色調を最大限に引き出すため、必要に応じてルモンタージュを行います)。アルコール発酵の後、250リットルの樽でマロラクティック発酵を行います。
また、より品質を高めるため、セカンドワイン「ミュゼ」を新たに作るようになりました。そしてラベルをリニューアルし、より明確なブランディングが出来るようにしました。

サン・テミリオンと地続きの土壌

シャトー・ラ・ファヴィエールの敷地は、大きく分けて4つに分かれています。シャトー、セラー、最も重要な19ヘクタールのブドウ畑、そしてそれら全てを取り囲む、42ヘクタールの広大な森林です。畑にはメルローが60%、カベルネ・フランが30%、カベルネ・ソーヴィニヨンが10%植えられています。最近、少しだけマルベックを試験的に植えました。土壌はサン・テミリオンの石灰質土壌から地続きとなっています。土壌の構成は主に粘土石灰質ですが、一部区画はシリカを含んだ砂利質土壌となっています。素晴らしく水はけがよく、またサン・テミリオンよりも高度が高いことが、品質向上に大きく寄与しています。