セラファン ペール エ フィス SERAFIN Pere et Fils
当主のクリスチャン・セラファンはすでに70歳の坂を超え、表向き引退を宣言しているが、姪のフレデリック・バショテを指導しつつ、今なおワイン造りに取り組んでいる。 ドメーヌの創業は、クリスチャンの父が戦後、シャルム・シャンベルタンの畑を買ったことに始まる。父はポーランドから移住してきた木工職人だったが、この畑を手に入れたのを機会に栽培農家に転身した。 その後、クリスチャンが継いで畑を増やし、現在、合わせて5.3haの畑を耕作している。
所有するアペラシオンはブルゴーニュ・ルージュに始まり、村名ジュヴレ・シャンベルタンのノーマルとヴィエイユ・ヴィーニュ、村名シャンボール・ミュジニー・レ・ボードとモレ・サン・ドニ・ミランド、ジュヴレ・シャンベルタンの1級がコルボー、フォントニ、カズティエ。そして最後に特級シャルム・シャンベルタン。このシャルム・シャンベルタンはふたつの区画からなり、ひとつは父が買ったシャルムで、もうひとつはクリスチャンが手に入れたマゾイエールだという。
セラファンのワインは高い新樽率が特徴。ブルゴーニュ・ルージュでさえ50%の新樽を用い、村名ジュヴレが70%、同ヴィエイユ・ヴィーニュ以上は100%となる。製樽会社はおもにセガン・モローとフランソワ・フレール。前者はエレガントなクリマに、後者はパワフルなクリマに向いているとクリスチャンはいう。
ワインがこれほど高い新樽に耐えられるのも、ブドウの品質が確かだからだ。
クリスチャンの手はグローヴでもはめたかと思うほど大きく、ゴツゴツとし、皺にはブドウの色素が染み込んで落ちない。生粋のヴィニュロンの手だ。こうした手をもつ造り手のワインはまずハズれた試しがない。
ただし、瓶熟によってタンニンが丸くなり、香りも開いてくるタイプなので、時間に余裕がある人は、買ったら10年ほど忘れてしまったほうが、より幸せな結果を得られるはずだ。
生産地 | フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区 ジュヴレ・シャンベルタン |
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商品名 | ジュヴレ・シャンベルタン |
作り手 | セラファン ペール エ フィス |
格付・認証 | A.C. ジュヴレ・シャンベルタン |
生産年 | 2010年 |
種類・色 | 赤ワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | ピノ・ノワール 100% |
パーカー・ポイント | (87-89)点 |
飲み頃 | 今 |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存 環境 |
温度=10℃~16℃ 湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、 振動は避けるよう保管して下さい。 |