ジュヴレ・シャンベルタン大注目ドメーヌ
ドメーヌ・ピエール・ダモワ
ドメーヌ・ピエール・ダモワはシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最大所有者として良く知られています。
ピエール・ダモワの歴史は1930年中頃に創業者のジュリアン・ダモワが、ジュヴレ・シャンベルタン村内の村名畑「クロ・タミゾ」の隣に現在のドメーヌである住居兼醸造所(クロ・タミゾ)を購入したことに始まります。創業当時はネゴシアン業務も兼務していました。その後、1941年に息子の2代目ピエールがドメーヌ・ピエール・ダモワを起こします。1971年にはピエールの息子ジャック・ダモワが3代目としてドメーヌを継承しますが、この3代目ジャック・ダモワの時期に軽いスタイルのワインに一時転向したことによって、名声にかげりが出始めたともいわれています。1992年、祖父と同名の甥っ子ピエール・ダモワ氏が当主となってからは、果実味溢れる芳醇で力のあるワインを造るようになり、ドメーヌ・ピエール・ダモワは復活を遂げ名声がさらに高まり、今の人気を築いたと言われています。
代々に渡って所有する11haの銘醸畑は95%がジュヴレ・シャンベルタンに位置し、その内80%がグラン・クリュと、素晴らしいテロワールに恵まれた造り手です。そのグラン・クリュはシャペル・シャンベルタンとクロ・ド・ベーズの2つのグランクリュのほぼ半分、そしてシャンベルタンの極上の区画が含まれているというから驚きです。
除草剤や化学肥料を使わない、遅摘みが特徴
ピエール・ダモワの畑は非常に樹齢の古いブドウ樹に恵まれています。特に単独所有しているジュヴレ・シャンベルタン クロ・タミゾは平均樹齢約70年以上と高い樹齢を誇ります。栽培方法の基本は”リュット・レゾネ”大地の本来の力を活かし、化学肥料や除草剤は使用せず、厳しい選定とグリーン ハーヴェストにより収穫量を抑えることで、ブドウ自体の品質の向上を図り、果実味溢れる芳醇で力のあるスタイルのワインを造っています。曾祖父によって1920年代に植えられた樹齢の古い樹からはかなり質の高いブドウが取れるため、収穫は他のドメーヌに比べるずいぶんと遅いです。小型ケースを使い手摘みで行い、30分以内にドメーヌに運び入念な選果作業を行います。遅い収穫により酸はあまり高くないため、果梗は多くいれすぎないように選果されます。
除梗した後、区画毎にステンレスタンク(区画別に醸造、タンク容量は15~60HL)に入れ、醸造所内の室温(約18℃)にて長めのマセレーションを行います。発酵期間は32度以下で約4週間、必要と思われる時に多くても1日2回までのピジャージュを行います。アルコール発酵の後、木樽に移し、バトナージュはせずに16~24ヶ月樽熟成させます。新樽比率は比較的高めで、A.C.ブルゴーニュでも30%程度です。原則的に澱引きもコラージュもせず、フィルターもかけずに瓶詰めされます。
Information | |
レッドチェリーとブルーベリーの果実のアロマが前面に押し出されたダモワのスタイルが如実に表れている。味わいはミディアムボディでよく熟れたしなやかなタンニンが感じられる。ブルゴーニュのジェネリック・ワインとしては、やや大胆な表現だが、非常に心地よい深みと生命力を感じさせる。率直に言えば、向こう2-3年間楽しめる「遊び心のある」ブルゴーニュワインといったところだ。 | |
生産地 | フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ地区 ジュヴレ・シャンベルタン村 |
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商品名 | ブルゴーニュ・ルージュ |
作り手 | ドメーヌ・ピエール・ダモワ |
格付・認証 | A.C. ブルゴーニュ・ルージュ |
生産年 | 2015年 |
色 | 赤 |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | ピノ・ノワール 100% |
ガイドブック | パーカー・ポイント 86点 |
飲み頃 | 今~2019年 |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |