テヌーテ・デットーリ Tenute Dettori
自分が飲みたくなるような、自分にしか造れない、この土地でしか造れない有機栽培ワインを造る
テヌーテ・デットーリは、サルディーニャ州の北、センノリの小さなワイナリー。19世紀よりワイン造りを続ける歴史ある生産者ですが、当時は生産量重視で地元の協同組合に葡萄を卸すだけの農家でした。そんなデットーリに転機が訪れたのが2000年、現当主アレッサンドロがワイナリーを継いだ時でした。
「市場に従うのではなく、自分が飲みたくなるような、自分にしか造れない、この土地でしか造れないワインを造りたい」
そう考えた彼は、畑をすべて有機栽培に切り替え、醸造も人的介入を最小限に留める自然醸造へ転換し、自社での瓶詰めを開始しました。
そうして産み出された2000年ヴィンテージは、リリースされるやいなや、ヴェロネッリ誌2003年度版で、その年に試飲された約1万本の中からベスト25に相当するイルソーレを獲得。
またイタリア国内だけでなく、アメリカでもワイン・アドヴォケイトにて93点を獲得し、ロバート・パーカーより「驚異的な豊かさ、まるでシャトーヌフ・デュ・パプのようだ!」と絶賛され、瞬く間に世界中にその名を轟かせました。
その後もワイン・アドヴォケイトでは、2006ヴィンテージの96点を始め、90点台を連発。イタリア国内誌でも、トレビッキエーリ、トレステッレなど、幾度も最高評価を獲得し続けております。
妥協のない葡萄作り、シンプルな醸造、単一畑の単一品種
デットーリの畑は、センノリの海沿いに約20haを所有します。標高は100m-200m。石灰質を中心とした土壌にアルベレッロで仕立てております。また、ミストラルと呼ばれる海風が畑を健康に保ちます。
一番若い葡萄でも樹齢は40年以上となり、古いものでは100年を超えるものもあります。この、祖先から受け継いだ大事な葡萄畑を守るため、アレッサンドロは自身の信じるビオディナミの道を貫き栽培を行なっております。
彼の妥協のない葡萄作りの哲学がわかるエピソードがあります。
「2008年は畑にうどんこ病が広がり、どんどん葡萄がダメになっていきました。身を裂かれる思いでしたが、その光景を見ても、私は化学薬品を使う選択はしませんでした。畑に毒(化学物)を撒き、我々の土地を汚すくらいなら、その年の葡萄を全てダメにしてしまった方が、まだましだと考えたのです」
結果、2008年ヴィンテージで瓶詰めできたのはたったの2000本。通常の生産量の1/20でした。
醸造では、人的介入を極力排除するため、非常にシンプルです。グラヴィティ・フローで設計されたセラー内で、発酵から熟成まですべてセメントタンクにて行います。熟成後は無濾過、無清澄、またSO2は、最小限の添加にて瓶詰めします。
デットーリではすべてのキュヴェを単一畑から、単一品種のみで生み出し、自身の畑のテロワールを、ありのまま表現する事を信条とします。トゥーデリ、テノレス、デットーリの3つのカンノナウはすべて同じ醸造工程を取り、テロワールの違いを明確に表しております。
「土地の伝統、テロワールを最大限に表現する、自由なワイン」
「私はサルディーニャ全域で表記できる、DOC カンノナウ・ディ・サルディーニャという名称を使用しません。私の3つのカンノナウの畑ですら全くテロワールが異なるのに、数百キロも離れた土地のカンノナウが同じ味わいのはずがないでしょう? もともとは崇高な理由で導入されたDOCの格付けですが、現在はそこそこのワインを売るためだけの手段となってしまったので、我々の信頼とワインの評判を守るため、DOCよりも地域の限定されたIGTロマンジャとしてリリースしています」
「私の行動のすべての根源は、私のワインにこの土地のテロワールを余すところ無く反映したいということです。デットーリのワインはビジネスやマーケティングの奴隷ではなく、この土地の伝統、テロワールを最大限に表現する、自由なワインです」と語ります。
Information | |
赤みの濃いルビー。赤い果実やキャンディなどの甘い香りと、ミネラル、スパイスのアロマ。完熟した果実の優しい旨み、甘みとともに綺麗な酸がエレガントに広がります。手作業にて収穫。8-10日間マセラシオン。セメントタンクにて2年以上熟成。瓶熟1年。SO2を必要最低限(45mg/l)添加し、無濾過、無清澄にて瓶詰め。 | |
生産地 | イタリア サルディーニャ州 |
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商品名 | レノス・ロッソ |
作り手 | テヌーテ・デットーリ |
格付・認証 | I.G.T. ロマンジャ ROMANGIA |
生産年 | N/V |
色 | 赤 |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | カンノナウ30% モニカ40% パスカーレ30% (樹齢40年以上) |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |