ドミニオ・デ・ピングス Dominio de Pingus
珠玉のスペインワイン「ピングス」「フロール・デ・ピングス」
毎年、途方もないスケールの大きさで私たちを驚かせてくれる、珠玉のスペインワイン「ピングス」ならびに「フロール・デ・ピングス」。かのヴァランドローで研鑽を積んだピーター・シセック氏によってリベラ・デル・ドゥエロの地に設立された「ドミニオ・デ・ピングス」で生み出されるワインです。2000年からビオディナミを導入し、2003年には完全に移行。その驚くべき凝縮感、バランス感覚、深遠な余韻の長さには、世界中のワインマニアが舌を巻いています。
リベラ・デル・ドゥエロの古い畑を守るために
シセック氏がリベラ・デル・ドゥエロと本格的な関わりを持つきっかけになったのは、2007年のこと。その年、雹害によって多くのブドウを失ったシセック氏は、「フロール・デ・ピングス」を造るためのブドウを探すうちに、リベラ・デル・ドゥエロがブドウの生産地としていかに急成長を遂げているか身をもって感じさせられたのです。しかしながら、同地の作付面積は20年間で3倍以上に拡張されてはいたものの、同時に供給過剰とも言える状況を招いており、これが古木の価値を貶める要因となってしまっていたのも事実でした。リベラ・デル・ドゥエロの古い畑には計り知れないポテンシャルがあるにも関わらず、地元農業の技術が乏しいためにその潜在性が生かされていないと感じていたシセック氏は、こうした経緯から、古木を所有している栽培者が若木への植え替えを行ったり、いたずらに生産量を追求したりすることのないよう、自ら地元生産者をサポートしようと決心したのです。
人々を魅了し続ける濃密で芳醇なスペインワイン
驚くべき長い余韻と、一度飲んだら忘れられない凝縮感とで人々を魅了し続ける濃密で芳醇なスペインワイン、「ピングス」そして「フロール・デ・ピングス」。最上級キュヴェの「ピングス」は、1995年の1stヴィンテージからパーカーポイント98点を獲得し、一躍話題の的になりました。その後2000年からビオディナミを導入し、2003年には完全に移行。ピーター・シセック氏による極められたバランス感に陶酔するファンは、毎年後を絶ちません。最新2014年ヴィンテージは「1961年の10月以来もっとも暖かい秋となったスペインだが、揺るぎない質の高さを有すドミニオ・デ・ピングスの古樹ブドウは、9月の最終週には高品質で成熟したブドウを実らせた」と期待の高まるコメントが発表されています。
「まだ短い我々のワイナリーにおいて、歴史に残るヴィンテージになることは間違いないだろう」という言葉からも、本年の出来の良さがうかがえます。しかし、何といっても今回注目したいのは、ピングスがパーカーポイント「100点」を獲得しているということ!
そして、フロール・デ・ピングスも94点を獲得しています!
Information | |
光を通さないほど濃い赤紫色。上品でフラワリーな香りに、カシス、ブラックベリーなどの黒系果実と、インクや新しいなめし皮のようなニュアンスがかすかに感じられる。内に秘めた静謐感を漂わせつつも、ひとたび開けば溢れんばかりの香りでその場を充満させるような華やかな印象も受ける。液体の重さを感じないほどシルキーな舌触りからは、例年以上にエレガンスの比率が高まったかのように感じられるが、同時に凝縮感としっかりした酸も健在である。近年、ピングスのスタイルとして定着した感のある「凝縮感とエレガンスの共存」は、本ヴィンテージにおいて更に進化した形で表れていると言えるだろう。畑面積・樹齢 22ha、平均樹齢25~75年、醸造・熟成 ブドウは全て手摘みで収穫。ステンレスタンクで発酵後、仏産オーク樽でマロラクティック発酵させ、その後同じく使用済みの仏産オーク樽で熟成。生産本数86,000本。 | |
生産地 | スペイン カスティーリャ・イ・レオン州 バリャドリッド県 キンタニーリャ・デ・オネシモ |
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商品名 | フロール・ド・ピングス |
作り手 | ピーター・シサック/ドミニオ・デ・ピングス |
格付・認証 | DO リベラ・デル・ドゥエロ |
生産年 | 2015年 |
色 | 赤 |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | フルボディ |
ブドウ品種 | テンプラニーリョ 100% |
ガイドブック | パーカー・ポイント 94点 |
飲み頃 | 今~2020年頃 |
飲み頃温度 | 16℃~18℃ |
推奨保存環境 | 温度=10℃~16℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |