Vin de Pays d'Oc。買付けぶどうを使用。樽は使用していません。「ブリコ」は、ブルゴーニュ・メルキュレーのネゴシアン「N. ランジュロン」によるヴァン・ド・ペイのブランドで、2010年にモンペリエで開催された南仏ワインの大展示会「ヴィニシュッド」及び「VINEXPO香港」で発表され注目を集めました。ピノ・ノワールはロワール産、シャルドネは南仏産で、それぞれの地域から買い付けたぶどうから醸造してつくられます。「私たちはブルゴーニュのネゴシアンですので、なによりも上品さを重視します。いわゆる「濃い」ワインは造りません。ピノ・ノワールは、石灰岩質と泥灰土質の土壌にこだわって、とりわけミネラルに富むものを買い付けました。シャルドネは、海風の影響を受ける冷涼な畑のぶどうです」(マルタン・ローラン)。「ブリコ」はロバのことで、酒神「サン・ヴァンサン」のしもべです。ブルゴーニュでは、サン・ヴァンサンとロバに関する様々な言い伝えがありますが、その昔このロバがある畑の葉や枝をむしゃむしゃと食べたところ、その畑のぶどうが素晴らしい出来になった、そこから剪定が発見されたという話にもあるように、ロバがサン・ヴァンサンに、栽培とワイン造りを伝えたということになっています。「そのロバにあやかりたいと思って、ブランド名に採用しました」(笑)。ニューヨークのビストロなどでちょっとしたブームになっているという「ブリコ」。ピノ・ノワールもシャルドネも、濃過ぎずちょうどよいバランスです。2011年秋からスパークリングワインが、2012年春からロゼが加わりました。 |