Information | |
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一級畑の中でも特に地質に優れ、良質のぶどうを生産するため、知名度が高いのが「フルショーム」。シャブリ独特の軽く、デリケートで良質な香りが印象的。 | |
生産地 | フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ボーヌ地区 ピュリニー・モンラッシェ |
商品名 | シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム |
作り手 | ルモワスネ・ペール・エ・フィス |
格付・認証 | A.O.C. シャブリ プルミエ・クリュ |
生産年 | 2011年 |
色・タイプ | 白ワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | 辛口 |
ブドウ品種 | シャルドネ 100% |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 10℃~14℃ |
推奨保存環境 | 温度=8℃~12℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |
19世紀末に創設されたルモワスネ社
19世紀末に創設されたルモワスネ社は、ボーヌの町に本拠を構えています。前当主ローラン・ルモワスネ氏は同社の事業発展に尽力する傍ら、その卓越したテイスティングの能力を買われ、フランス最大のワインショップチェーン「ニコラ」のクルテイエを長年に渡り務めました。しかし同氏には跡継ぎがいないことから、2005年にアメリカの資産家、エドワード・ミルシュテイン氏へ経営を譲る事となりました。彼はワインの収集家として名高く、同社の伝統を引き継いでゆく事に大変意欲を燃やしています。また、副社長としてルイ・ジャド社で重役を務めたベルナール・ルポルト氏を迎え、彼に実際の経営を任せています。醸造部門では若く有能な女性、クローディ・ジョバール氏(ジョセフ・ドルーアン社の醸造責任者を長年務めたロランス・ジョバール女史の娘にあたります。) を醸造責任者として迎えています。
ネゴスとワイナリーの中間に位置する体制を理念とする
ワイン界のニック・ジャガー
ブルゴーニュでは未だ慣例の重量買取だと、生産者によっては量を出来るだけ造ろうします。それで結果的には凝縮味に欠ける薄いワインとなります。これはネゴス全体のイメージが悪くしている一因でもありますが、ルモワスネはその慣例を止め、出来た葡萄の重量買付ではなく畑の面積に応じて、契約しています。栽培家の利益を保証することで、より質の高い葡萄を造れる環境を整えてあげることが継続的な関係を築く重要なことだと考えているからです。BIVBの紹介によるとルポルト氏はワイン界のミック・ジャガー的存在であるとか。完全主義者でロックンロール。彼独特のパーソナリティがブルゴーニュにもっと存在していれば、ブルゴーニュワインには全く別のイメージが生まれていただろうとも綴られています。高級ワインにはユーモアが備わり、その卓越した性質には、よりリラックスした色合いが付加されていたかもしれないと賞賛されているのです。彼は明確なワインメゾン像を持ち、ネゴスとワイナリーの中間に位置する体制を理念としています。
昔ながらの伝統と、品質向上へ繋がる最新技術への取組みとの両立
2005年には僅か2.5haしかなかった所有畑を、11haまで広げ、畑には有機栽培を採用しています。ブルゴーニュで最も優れたクリュを生み出すためには、最大限に手を尽くすことがメゾンのモットーだと語っているのです。彼は自分のなすべき仕事をこれまでの経験から全てを熟知しています。そこには寸分の狂いも迷いもありません。またうらやましいことに、その高い理想を実現できる絶大な資本も備わっています。強大な資本と卓越したマネージメント能力の持ち主がタッグを組んでおり、これはブルゴーニュでも最強と言っても過言ではありません。これからもブルゴーニュの古い体制に少しずつでも新しい風を吹き込んで、より消費者が喜ぶ改革を行っていくことでしょう。 現在、ルモワスネ社では「飲み頃のブルゴーニュを提供してゆく」昔ながらの伝統と、品質向上へ繋がる最新技術への取組みとの両立に日々励んでいます。
醸造責任者「クローディ・ジョバール氏」Claudie JOBARD
1976年生まれ。葡萄の育苗家の家系に生まれ、父ロジェ・ジョバールは育苗家(畑所有もワイン造りはせず、葡萄や果汁の形で販売)、母ローランス・ジョバールは大手ネゴシアンであるジョセフ・ドルーアンの醸造家(2005年に引退するまで35年間ワイン造りを指揮)で、幼少期より葡萄畑とワイン醸造を見て育った。薬学と生物学を学び、ディジョン大学でディプロマを取得。大学ではダヴィッド・クロワが同期。バンジャマン・ルルーやバシュレ・モノの兄妹とも親交が深い。ワイン販売・マーケティングの修士課程修了後、2002年に父が所有するリュリーの畑で自らの名を冠したワインを造り、元詰を始めた。その出来の素晴らしさと類まれなる才能を見込まれ、2005年よりボーヌを代表するネゴシアン・ルモワスネ社の醸造責任者に就任。自ドメーヌ運営、ルモワスネの醸造責任者、父の育苗の手助け等、全ての事に惜しみない情熱を注ぐ、現在、最も活躍する女性醸造家の一人として注目されている。
ルモワスネ社の歴史
- 1879年
- Pierre Alfred REMOISSENET ピエール・アルフレッド・ルモワスネ氏がメゾンを設立する。
その後、息子のLouis REMOISSENET ルイス・ルモワスネ氏が引き継ぐ。 - 1975年
- 3代目 Roland REMOISSENET ローランド・ルモワスネ氏がメゾンを継承する。
- 1976年
- 統括責任者として、Jacques ROUSSEAU ジャック・ルソー氏を迎え入れる。
- 2005年
- Roland REMOISSENET ローラン・ルモワスネ氏が引退し、アメリカ人投資家のEdward Milstein エドワード・ミルスタイン氏が新しいオーナーとなる。
経営責任者として、Bernard REPOLT ベルナール・ルポルト氏が就任する。
醸造責任者として、Claudie JOBARD クローディ・ジョバール氏が就任する。 - 2010年
- 栽培責任者として、Frederic LEPRINCE フレデリック・ルプランス氏が就任する。
ルモワスネ社について
栽培
自社畑 約15ヘクタールすべてをビオロジックへの転換、5人のチームが担当する。
仕入方針
自社畑以外のもの以外もブドウで仕入れいて仕込みを行う。
ワインメーキング
自社畑のブドウ、仕入れたブドウも全く同じコンセプトによって造られています。
出来る限り自然に、人為的介入をミニマムに、テロワールの特徴を引き出すようにしています。
生産量
「白」400樽 計26アペラシオン
「赤」450樽 計34アペラシオン
収穫
全て手摘みで行う。小型のケースで集荷し、二台の選別台で厳格なコントロールの上選果されます。
通常40人~50人が必要とされています。
仕込み
「白」プレス・デカント後、直接樽に入れて発酵。
「赤」樫の開放桶(Open OAK TANK)を使用、厳格な温度コントロールが行われています。
醸造
ブルゴーニュの伝統的な醸造方法が用いられています。
シャプタリザシオン(補糖)は必要に応じて判断。二次発酵は行います。
発酵前のマセラシオン(醸し)は原則的行っています。亜硫酸は必要最低限に抑えられています。
新樽の比率はキュヴェ・ヴィンテージによって25パーセント~70パーセントです。
フィルターは必要に応じて極めて目の粗いもので行います。