ドメーヌ・リケール Domaine Rijckaert
マコンからコート・ド・ボーヌしのぐ白ワイン
毎日のように飲めるロールスロイス
ヴェルジェを支えた名手 コート・ド・ボーヌの白ワインが値上がりする中で、マコネが注目を集めている。そのきっかけを作った1人がジャン・リケールだ。ベルギーの同郷人ジャン・マリー・ギュファンスと共に、ネゴシアンのヴェルジェを興し、古くからの生産者を凌駕する白ワインを量産した。押し出しの強いギュファンスばかり目立つが、ワイン造りの腕はひけをとらない。ヴェルジェがじわじわと値上がりする中で、リケールのワインはリーズナブルな価格に収まっているのも大きな魅力だ。1997年に独立。ラドワ村の農家出身のパートナーのレジーヌと、多彩なアペラシオンから、ピュアな果実と透明なミネラル感あふれる白ワインを生産している。シャブリは古木のブドウを買いつけ、グランクリュなどは大半の地元の造り手を脅かす品質。ムルソーやピュリニー・モンラッシェも同様で、地元のマコン、ヴィレ・クレッセ、サン・ヴェランなどはブルゴーニュに残された数少ないヴァリーの宝箱だ。ワイン・アドヴォケイトをはじめとする評論家から常に高い得点を得ている。
自分たちが食事の時に飲みたいワインを
ブルゴーニュの枠にとどまらず、ジュラ地方にも手を広げている。コート・デ・ジュラのシャルドネを飲めばノックアウトは間違いなし。地元のサヴァニャン種から造るアルボワも、果実の美しさが際立っている。優れた造り手はどんな品種を醸造しても、上手に仕上げてくる。新樽比率は控えめ。「自分たちが食事の時に飲みたいワイン」という方針から生まれるワインは、飲み疲れすることなく、料理を引き立てる。その一方で、長期熟成する力も秘めており、抜栓から数日後に頂点に達する。毎日飲めるロールスロイスのようなワインだ。フランスでは、2つ星、3つ星レストランのワインリストに欠かせない白ワインだ。パーカーの評価が高いため、アメリカでも品薄。リケールのワインが普通に買えるのは日本だけと言っていい。
Information | |
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サヴァニャンは、ジュラ地方を代表する土着品種です。力強さとエレガンスを併せ持つこの素朴な品種は、果皮が分厚いため、圧搾によってとれる果汁の量が少なく、凝縮感のある心地よいアロマを湛えたワインに仕上がります。緻密な醸造過程を経ることで、他の追随を許さない複雑な味わいを出すことが出来ます。 2015年は、夏の熱波の影響で低収量の年となりましたが、よく熟した果実味に溢れ、暑く乾燥した夏の影響で凝縮感のある豊かな果実味が際立つヴィンテージとなりました。如何にハリのある豊かな酸を確保するかがこの年の課題でしたが、丹念なシュールリー熟成でフレッシュな味わいを増し、芳醇で表情豊かな味わいでいて、ピュアな果実味と程良いバランスを兼ね備えた味わいに仕上がりました。 | |
生産地 | フランス ジュラ地方 |
商品名 | コート・デュ・ジュラ・レ・サル・サヴァニャン |
作り手 | ドメーヌ・リケール |
格付・認証 | A.O.C. コート・デュ・ジュラ |
生産年 | 2019年 |
色・タイプ | 白ワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | 辛口 |
ブドウ品種 | サヴァニャン 100% |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 10℃~14℃ |
推奨保存環境 | 温度=8℃~12℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |