ハンガリー ショプロン地方の白ワイン「ヴィンツェレール[2017]ゼニット」
湖面の静寂を思い起こさせる穏やかさと、果実感を兼ね備えた辛口白ワイン
粘板岩に雲母が多く含まれ森林由来の土が重なる畑で育った葡萄で、発酵はステンレスタンクを使用。
発酵後に3か月ほどステンレスタンクで寝かせフィルターにかけます。
柑橘系のクリアな果実感が特徴の辛口白ワイン
ヴィンツェレール Vinceller
歴史あるワイン生産地、ハンガリーの北西部
ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録が残されています。
3つの家族が協力し、1つのワイナリーを設立
このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。
基本に忠実な醸造にこだわり土地の魅力を伝える
フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されている品種は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。このエリアの地場品種であるゼニットは、1951年にエゼルヨー種とブーヴィエ種の交配で生まれた品種で、ハンガリー国内では北西部のバラトンフレド・チョパクやショプロン周辺で栽培されています。その特徴は、早熟・高い酸・十分な糖度。アロマは、レモンやライムのさわやかな柑橘系と、リンゴのフルーティーな香り。辛口ではミネラル豊か、甘口ではライチやアプリコットのようなスイートな香りも魅力です。地域の気候や土壌などの自然環境を最大限に生かした葡萄栽培を実践し、基本に忠実な醸造にこだわり土地の魅力を伝えることをワイナリーのミッションとしています。
Information | |
---|---|
湖面の静寂を思い起こさせる穏やかさと、果実感を兼ね備えた辛口白ワイン。畑の所有面積は4.5ha。樹齢4年から30年程度までの葡萄がグイヨ仕立てで栽培されています。土壌は、粘板岩に雲母が多く含まれ、森林由来の土が重なっています。収穫は機械と手摘みの両方で、発酵はステンレスタンクを使用。発酵後におよそ3か月間ステンレスタンクで寝かせ、フィルターにかけてボトリングします。柑橘系の香りとジューシーさがあふれる味わい。クリアな果実感とすっきりとした後味が特徴の辛口白ワインです。現地の人は、ポークとパプリカやマジョラム、タイムが入ったハンガリアンシチューや、チキンの炒め物と一緒に楽しみます。?テイスティングコメント?ライムやグレープフルーツを思わせる柑橘の香りとジューシーさが際立ちます。クリアな果実感で後味すっきりの辛口白ワインです。 | |
生産地 | ハンガリー ショプロン |
商品名 | ゼニット |
作り手 | ヴィンツェレール |
格付・認証 | ショプロン |
生産年 | 2017年 |
色・タイプ | 白ワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | 辛口 |
ブドウ品種 | ゼニット 100% |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 10℃~14℃ |
推奨保存環境 | 温度=8℃~12℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |