ハウナー HAUNER
シチリア州のリーパリ諸島における最も有力な生産者
現在、カルロ・ハウナーはシチリア州のリーパリ諸島における最も有力な生産者と言っても過言ではありません。ジャンシス・ロビンソンとヒュー・ジョンソンが発行する「地図でみる図鑑 世界のワイン」でもリーパリ諸島の生産者のうち唯一掲載されているのが、このハウナーです。先代カルロ・ハウナーはロンバルディア州ブレシア出身の画家でした。20歳前から美術のオリンピックとも呼ばれるヴェネツィア・ビエンナーレ(国際現代美術展)にも出展する程の実力を持ち、その後はデザイナーとして国際的に活躍し1963年に初めてリーパリ諸島にてバカンスを過ごした際にその美しさに魅せられそれからは毎年リーパリ諸島を訪れる様になり、1970年には遂に移住。カルロはリーパリ諸島での生活の中で次第に葡萄栽培に興味を持ち始め現地の農家からの情報収集や、古い本から新しい本まで読み漁り自身のワイナリーを創立しようと決断しました。リーパリ諸島は、オーストラリアやアメリカへ移住する人たちが多く捨て去られた「ダイヤの原石」のような畑がたくさんあり転がっておりその中から素晴らしい畑を購入し葡萄畑をを改善していきます。カルロ・ハウナーは1996年に亡くなりましたが息子のカルロ・ハウナーJr.が後を引き継ぎ現在ではリーパリ諸島でも屈指の生産者として知られております。
LUIGI VERONELLI ルイジ・ヴェロネッリ
ルイジ・ヴェロネッリと言えばイタリア・ワインを初めてテイスティングにて評論を行なった人物。ルイジ・ヴェロネッリはカルロ・ハウナーのワインを以下の様に語っております。「ある人にオーストラリア産チーズを見せると物凄い驚いた。それはオーストラリアが若い国で不思議な形のチーズだったからという話を読んだ事があるが、私もこのワインに出会ったときはオーストラリアのチーズに出会った気分だ。この様な味わいのワインには生涯出会えないだろうと思っていたが、出会えた事は物凄く幸せであり、私は神に感謝している。」イタリアワイン界の重鎮をここまで感動させたワイン・・・・。きっと皆さまにとってもこのワインは衝撃の出会いとなるのではないでしょうか?
ハウナーの本拠地はサリーナ島です。サリーナ島は自然が豊かで「緑の島」も呼ばれており二つの火山から島が成り立っていることから昔はギリシャ語で双子を意味する「Dydime」とも呼ばれていました。火山性土壌由来のミネラル豊かなワインに仕上がり暖かい果実味も特徴的です。
ブルカーノ島が育てた独特のキャラクター「イエラ」
ハウナーの拠点はサリーナ島ですが、「イエラ・ロッソ」、「イエラ・ロザート」はヴルカーノ島にて産み出されます。ヴルカーノ火山の最後の噴火は1890年。火山活動は未だ中断をしておらず、山上での水蒸気の吹き出しや医療用の貴重な成分となる硫黄質泥の海底噴出など未だに様々な現象を起こしております。
Information | |
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「イアンクーラ」とは、サリーナ島にてよく見られる自然現象です。潮の流れによって沖の色と空の色が同化し、水平線が無い様に見えます。光沢のあるレモンイエロー。完熟したパイナップルや柑橘系果実、林檎など膨よかな果実の香り。やわらかな酸味と共にさらさらとしたミネラル感や柑橘系の果実味が広がり、余韻には優しい果実の旨味が舌に残ります。マルヴァジア・デッレ・リーパリは、リーパリ諸島の土着品種。ギリシャから伝わったとされ、主にサリーナ島とストロンボリ島で作られています。除梗後ステンレスタンク発酵、同容器内6ヶ月熟成。 | |
生産地 | イタリア シチリア |
商品名 | イアンクーラ |
作り手 | ハウナー |
格付・認証 | I.G.T. サリーナ |
生産年 | 2021年 |
色・タイプ | 白ワイン |
内容量 | 750ml |
本数 | 1本 |
味わい | 辛口 |
ブドウ品種 | マルヴァジア・デッレ・リーパリ 90%、インツォリア 10% |
ガイドブック | -- |
飲み頃 | 今~ |
飲み頃温度 | 10℃~14℃ |
推奨保存環境 | 温度=8℃~12℃、湿度=70%~75% |
備考 | においが強いものと一緒にせず、振動は避けるように保管して下さい。 |